[タクシーの仕組み]貸切運賃

記載内容には地方性が強く有ると思われますので情報のご活用については地域のタクシー協会等に一度ご確認下さい。

貸切料金とは

『時間制運賃』の事。各地域の運輸局が提示する30分の時間制運賃が価格の基本となっています。また貸切時間は乗務員車庫発車から入庫までの時間を貸切期間とし、利用客の乗車場所から下車場所までとは異なる事に注意してください、これは料金交渉時にトラブルとなる事があります。しかし往復で利用すればメーター料金よりもかなりお得になります。

 

基本時間が会社により異なる

例えば、道で拾ったタクシーでも貸切りは可能ですが、その内容により運転手が労働時間を超過する場合や行き先の地理が不案内であるなど利用者に支障を与える可能性もあり各社では予約制をとっている事が多いです。また『2時間から予約可能』など初回時間を設定している会社もあります。これは適材運転手を探したり、予約時間前の拘束時間を補完するものです。

 

貸切が8時間を超える時

乗務員の拘束時間は8時間を基本としており連続運転においては間欠的に休憩を取得させなければなりません。また8時間を超える運行または走行距離200㎞を超える場合は交代の乗務員を用意する必要があります。

余談ですが、貸切バスについては近年の過酷な運行スケジュールによる事故多発を防止するため、運行条件が厳しくなっています。貸切時間については発車入庫プラス運行開始前1時間、入庫後1時間の計2時間を貸切時間に含める事が義務付けられており、運賃に関しても運輸局の定めた下限価格を割り提供する事が認められなくなりました。多くの会社では現地での運行時間および距離の変更を想定し少し高目に見積もるのが習慣となっているようです。また上限価格についても定められています。

規定を外れ行政処分を受けた場合、バス事業に限り2週間以内(タクシーは2か月程度)にネット上で事業者名とその処分について公開される事になっています。