
異世界(よそもの)ライフで『自分をどう活かして行くのか?』
地方で『血縁なし』は困りもの
地方には、地元のつながりや歴史が深く根付いており、働く上でも地域に血脈を持つ人々が有利になることがあります。そのような土地で移住者は、ゼロの地点から信頼や知名度を積み上げて行く必要があるのです。
キューピー創業者に学ぶ
キユーピーの創業者・中島董一郎氏は、日本にまだ馴染みのなかったマヨネーズを広める際、高級なカニ缶と組み合わせて試食を提供しました。見向きもしてもらえないマヨネースもカニを食べられるとなれば、口に入れてくれたのです。そうしてマヨネーズの美味しさは伝わり、今やどの家庭にも常備されるに至りました。このアプローチは、地域で新しく活動を始める際にも参考になります。
プロボノ活動がおすすめ
もし、デジタル技術を強みとするなら、それを「地域の役に立つ形」で実践する、プロボノ活動がおすすめです。
プロボノとは、専門的なスキルを活かして無償で地域に貢献する活動のことです。例えば、地元のお店のウェブサイトを作成したり、地域イベントの広報を手伝ったりすることで、自分がプロである事を知ってもらうことができます。こうして血脈に変わる信頼を構築することができれば、商売にもつながるでしょう。
新しい環境で自分の力を発揮するには、「できること」をただ伝えるのではなく、「実際に役立ててもらう」ことが大切。中島董一郎氏がマヨネースよりも高価なカニ缶を試食品として、身を切り刻む営業をしたように、自分のスキルを地域のために活かすことで、自然とつながりが生まれ、活躍の場も広がっていくでしょう。