[人材]陰謀論者にEBPM

陰謀論者とは物事を深読みしすぎる人

陰謀論者とは色々な事象を深読みしすぎる人で、好奇心を掻き立てるストーリーを組み立てる才能のある人。もちろん将棋などの対局において1%の可能性を想定するなど深読みは必要な能力ですが、時として起こる偶然の産物を誰かの知恵によって仕組まれたように話す時『陰謀論者』として、凡人集団から嫌われる事になります。

逆に言えば「深読みできる人」は少ない

深読みする人は嫌われますが、深い想定ができる能力を持っています。しかし彼らが悪人のように言われるのは、少々悪口が混ざっているからでは無いでしょうか?

能力の低い人の『やってみなければ、わからない』は危険

『え?』と思う事があります、それは『やってみるまでもなく、わかるでしょう?』と言う曲面での話です。経験と合理性を図る知識、常識を持つ人、つまり多く情報を持っている人は、深読みができる。

データとエビデンスが無い推測は『憶測』である。

EBPM(evidenc-based policy making)の言葉を聞く機会が増えて来たと思います。『憶測で決めごとを作らない方法』と言えば判り易いかもしれません。データが無ければ、まずは試験運用、それも関係者で証人を設けて検証する必要がありますね。運用者にとって都合よく書き換えられる事も、あるかもしれません。データも信用できない時代です。

陰謀論者を活用せよ

昭和は情報をデータ化するにも人件費が必要で経営者の直感だけが頼りでした。それゆえEBPMなき『やってみなければわからない』が失敗すると、頭の中に情報を持っている現場社員たちが『だからダメだと言っていた』とか『みんなが失敗すると判っていた』と言う声が聴かれるわけです。判断は経営者がするにしろ、エビデンスを示し『いちかバチか』を共有しなければ、協力するモチベーションも上がらないでしょうね。

経営者が選ぶべきは『リモコン型社員』か『自走式社員』か

陰謀論者も凡人社員も『リモコン型』を務めるのは難しいことではありません、また成長性のない会社ほどリモコン型社員を好む傾向がありますね。原因は人を動かす能力が乏しいからです。しかしリモコン型では経営者の電波が途切れると、たちまち問題が発生し、またリモコン式慣れている管理職は自走する社員を『暴走(陰謀論)』と捉えがちで、自らの操作を誤っている事が認識できません。これもまた能力の低さによるもの。情報を共有する習慣を持ちましょう。